気づきを与えてくれた映画「サイン」

映画「サイン」は「シックス・センス」で話題をさらったM・ナイト・シャマラン監督の3作目で、メル・ギブソンが信仰を失った元牧師の役を演じます。

半年前に悲惨な交通事故で妻を亡くしたグラハムは、神を信じることができなくなり、つにには牧師の職を辞してしまいます。

「神など存在しない！」

今では、トウモロコシ畑を経営しながら、幼い子供二人と、マイナーリーグのスター選手だった弟メリルと、ひっそりと暮らしていました。

なぜ妻はあんな不幸な死に方をしなければならなかったのか？　なぜ息子は喘息で苦しまなければならないのか？　なぜ娘はこんなにも水に執着するのだろうか？

そして妻が息を引き取る間際にグラハムに言った謎の言葉「見て！　メリルにバットを振るように言って！」

ある日、グラハムのトウモロコシ畑にミステリーサークルが出現したことをきっかけに、身の回りで不可解な出来事が次々に起こりはじめ、やがて恐ろしい事態を迎えます。

ラストで絶体絶命の窮地に陥るグラハムとその家族。
そのとき彼の脳裏に、妻の最後の言葉、サインが！

「見て！　メリルにバットを振るように言って！」

よもやと思い、部屋の中を注意深く見るグラハム。 すると、なんとそこにはあるはずのないバットが！　マイナー選手時代に、ホームラン飛距離の記録を持つメリルの、「150メートル」と書かれた記念のバットが壁に飾ってあったのです。

すべてを悟ったグラハム。
確信と威厳のこもった静かな声で弟に命令します。

「メリル、バットを振れ！」

その後すべてのサインの謎が明らかに…

この映画では、「世の中には偶然というものはなく、起こったことすべてに意味がある。 自分にとって悪いことのように見えても、実は良くなるための種である。 だから何事にも感謝する心の姿勢が大事だよ」ということを教えてくれます。

自分の身に理不尽なことがふりかかり、「なぜ自分だけ、こんなひとい目にあわなければならないの？」と感じたときに、ぜひ見てほしい映画です。