アファメーションの真の意味

アファメーションで用いる「私は…である」という言葉には実はもっと深い意味が含まれています。

この「私は私である」(I am that I am.)という不滅の言葉は、いつの時代も、哲学者、神学者、神秘家、科学者たちを魅了し、後世へと語り継がれてきました。

アファメーションが本来、意味するものとはいったい何なのでしょうか?

本来この宇宙には「1」というたった一つの数字しかありません。 たとえば、「5」という数字は「1」を5つ集めた数なのです。

同じように宇宙全体には、たった一つの「私」、つまり宇宙的な「私」(宇宙の魂)しか存在しないのです。

宇宙的な「私」のなかでは、すべてのことが叶うばかりではありません。 その可能性はすでに宇宙的な「私」のなかに用意されていて、意思さえ働かせれば、現実の世界に顕現できるのです。

ところが人間は、宇宙的な「私」の存在に気づかず、個人的な自已を「私」だと錯覚してしまいます。

しかし、それはエゴ以外に他ならず、自分と宇宙との間に自ら厚い「限定の壁」を築き上げてしまっているのです。

自分を個人的な「私」とするかぎり、従来の可能性の境界を飛ぴ越えて真の創造を行なうことはできません。

すべての願望を実現するためには、個人的な「私」が宇宙的な「私」と一体になる必要があり、その唯一の方法が「私は…」と宣言することなのです。

あなた自身が自分で「私は…」と言う時、それは実にすばらしいパワーを含んでいます。

あなたの体はあなた個人のものですが、あなたが発する「私は…」という言葉は宇宙的なものなのです。

よって、あなたが「私は…」というとき、あなたは個人の境界を飛び越えて、宇宙の力に結びつけられるということです。

以上が、「私は…である」というアファメーションの真の意味です。

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